CADで木工の設計図を描く方法【初心者向けガイド】

 


CADで木工の設計図を描く方法
【初心者向けガイド】

この記事を読んでいるあなたは

  • 個人で木工・ものづくりをしている
  • はじめて設計図をCADで描くので方法を知りたい
  • 独学で設計図を描いているが基本から学びたいと思っている

という状況かと思います。

木工・ものづくりも独学でされており
CADについても独学中またははじめたばかりでしょうか。

わたしも日々独学で木工・ものづくりをしていますが
ブログ、Youtube、書籍など数ある情報から、正しいであろうものを取捨選択して、咀嚼して、試して・・・
となかなか大変ですよね。

木工独学の難しさ

CADに限らず木工の独学で難しいと感じるのは
何かがうまくいかない、できないときに「できない状態に至る要因」=つまずくポイントが

  • ひとつではない
  • なににつまずいているのか自分で理解できない

ことが挙げられます。
つまずくポイントがその人の状況によって違うのも悩むところです。

できない要因が複数ある、自分で「わからないことがわからない」状態は、とてももどかしいですよね。
そのようなとき、ひとりではどうしても解決に時間がかかると思います。

裏を返せば、できないことを乗り越えた経験者から

  • 必要なエッセンスとつまづくポイントを
  • 体系的に、順序立てて

教えてもらえば、効率的かつストレスなく乗り越えられる可能性が高くなるということです。

設計図を描くときにつまずくポイント4つ

わたしが過去にCAD独学で挫折した経験、
その後職業訓練校の授業で驚くほどスムーズに学べた経験からわかった
はじめて設計図を描くときのつまずくポイントを整理しますと

  1. CADソフトの使い方がわからない
  2. 図面の描き方の一般ルール(製図法)がわからない
  3. 家具の構造、部材同士の接合など木工特有のコツがわからない
  4. 設計図の必要性がわからない

の4パターンに分けられます。
①はCADソフトの使い方ですが②~④については製図や設計のノウハウです。
CADソフトのガイド本や動画には②~④のことはあまり触れられておりません。

いざ設計図を描こうとしてもスムーズにいかないとき、①~④がごちゃごちゃになってしまっているかもしれません。
順番に解説していきます。

①CADソフトの使い方がわからないについて

画面の操作方法、線を描く方法など具体的な操作方法がわからないということですが
これは書籍やYoutube動画である程度独学できる範囲だと思います。

もしソフト選定から迷っており、はじめての場合でしたらMLABではJw_cadをおすすめします。
操作方法に慣れてしまえば動作が軽快で、無料で使える素晴らしいソフトです。

Jw_cadの学習について わたしの経験からつまずくポイントを避け、スムーズに学ぶ方法をまとめましたのでのちほど解説します。

②図面の描き方の一般ルール(製図法)がわからないについて

CADに限らず紙で図面を描くときにも必要な製図法の一般ルールがあります。
個人の木工でいうと抑えるべきポイントは絞られます。以下の記事にてくわしく解説します。

>CADで木工の設計図を描く方法②製図法編

この記事ではCADで木工の設計図を描く方法の第2弾として
図面の描き方の一般ルール(製図法)のルールについて解説します。

 

③家具の構造、部材同士の接合など木工特有のコツがわからない について

これは木工初心者にとって難しいハードルだと思います。
というのも製図法のように明確なルールや正解がないからです。

家具の構造と部材の接合については

つくりたいものの「デザイン、強度、加工スキル、制作環境などの兼ね合い」となります。

正解がないというより、正解を自分で決めるしかないところです。

決める際に最も大きな要因となるのは自分で加工できるか
(加工スキルがあるか、加工できる道具と環境が揃っているか)だと思います。

初心者であれば、まずはひとつ加工方法を決めて、少しずつレパートリーを増やすしていくのが良いと思います。
(たとえば接合はとりあえず全部ビス止めから始める。慣れてきたらダボ、ビスケットジョイント、組み接ぎに挑戦する)

今後MLABで家具の構造・接合のノウハウも記事にしていきたいと思います。

 

④設計図の必要性がわからないについて

そもそも設計図がなぜ必要か?ですが

設計図とは「つくりたいものの構造や寸法を図にまとめて表現したもの」で
設計図があることであなたがつくりたいものを、つくりたいと思ったとおりに
・より正確に
・効率的に
つくることができます。

わたしの場合はCADソフトを設計を検討している段階からスケッチツール的に使用しています。
アイデア段階からCADソフトで描きながら、ここの構造をどうしようとか、ここ弱そうだから補強しようとか、材料どりが効率悪いからもう少し幅を狭くしようとかCADで描きながら考えを詰めていく、最終的に設計図に仕上げる感じです。

アイデア・デザイン・設計を同時並行でできることもCADソフトのメリットです。

 つまずきポイントの対策をまとめます。

  1. CADソフトの使い方がわからない
  2. 図面の描き方の一般ルール(製図法)がわからない
  3. 家具の構造、部材同士の接合など木工特有のコツがわからない
  4. 設計図の必要性がわからない

対策順でいうと

まず④の設計図の必要性について理解する

つぎに②の製図法について必要最低限の知識を理解する
→こちらの記事にまとめています。「CADで木工の設計図を描く方法(製図法)」

その上で①CADソフトの使い方にじっくり取り組む

③で悩んだときは、過去につくられたプロダクトを参考にヒントを探す、近くに相談できる人がいればアドバイスを求める

が良いと思います。

以上、初心者がCADで木工設計図を描く方法について解説しました。

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